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綺麗な顔とはいっても一昨日会ったナルシスト野郎とはまた違う。
なんていうかすごく繊細な感じ?いつもは黒須学園の生徒ってだけで嫌な感じに見えちゃうんだけど、この人は全然そんな感じがない。
「・・・あのぉ~?」
その青年は不思議そうな顔をして首を傾けた。
「―――あっ!アリス!!」
一番初めに我に返った美紀が肘であたしをつついた。
「―――あ、えっと白凰女子学園の生徒代表として御挨拶にうかがいました。私、生徒会長の柚木崎 アリスです」
あたしは慌てて挨拶し軽く会釈をした。
「今日はわざわざ来てくださってありがとうございます。副会長の坂下 譲です」
そう言って彼もかるく会釈をした。
「生徒会室までご案内します」
「はい、ありがとうございます」
そしてあたし達が歩き出そうとした時だった。
『うわぁ~まじで正門から来てるし!!!』
「悠(ハルカ)!」
そう呼ばれた少年がこちらに走ってきた。
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