―終業式―

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今すぐにでも扇風機の前か、クーラーの下という涼しい環境に行き、アイスを食べながらゴロゴロしたくなる… 今日は、そんな気怠い夏の日である。 外では、アブラゼミやらミンミンゼミやらが『ジージー』だの『ミーンミンミンミン』だのとこの夏の暑さの中で僅か十日間という命を懸命に生きているのだ。 そして、先程から現在進行形で続いている我が校長先生の話、予想以上に長過ぎる…。 先生は、話を始める前に十五分で終わらせると言ったのだ。 だから三十分には終わるだろうという予想したのだ。 見事外れてしまった。
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