―放課後―

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旧校舎は、取り壊すと決められただけの事はあった。 錠前に鍵がかかっていて、見たところ何処からも入れ無さそうだった。 「やっぱり、ダメだな。壊す予定の所だしな。翼、また今度の出直しだな。」 「フッフッフ…。」 この時の俺にはまさに完璧な計画が出来上がっていたのだ。 「おい、どうした?遂に、頭がイカれちまったか…?」 直哉がさも哀れそうな感じで見て来るので、 「俺は、いつもと変わらず正常だっての!それよりもこれを見ろよ、これ!」 その言葉に俺の指すそれを見つめる。 そして驚嘆の表情を浮かべた。 「そっ…それは、旧校舎の鍵だろ?てか、どうしてお前が持ってるんだよ。」 何故かって、放課後に職員室の所で手に入れたからさ。 「潜入すると決めているのに、鍵を調達して来ない馬鹿は居ませんよ、親友。」 「それさえあれば侵入が可能であると、良し入るか!」
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