はじまりはここから

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「だから料理は出来ないと?」 「部下がいつも持ってきてくれたからなぁ」 「…はぁ柿でも食べてろ」 と修羅伽は柿の木を指差した。 「俺はこれから出る」 「お、おい!じゃぁアイツはどうするのだ!!」 「日が落ちたら起きるだろ」 「早くやっちまおうぞあんなん!」 「そう言うな、アレには何か引っ掛かることがある。留守番頼んだぞ」 屋敷の玄関の扉がひとりでに開く。 「修羅伽ちゃんが帰ってくるまでに起きたらどうするのだ?」 「また寝かせ」 「…御意」 修羅伽は屋敷を出ていった。
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