はじまりはここから

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見れば見るほど奇怪な男だ。 乱れた長い黒髪に蒼白の端麗な顔立ち。 「とりあえず確保しろ」 「えー予がかー??」 「当然だろ俺はここで髪を切りたいのだ」 「へーい」 肩に乗っていた鴉が地面に降りる。 「嫌だなぁ」 「文句を言うな。俺の隣の部屋が確か開いていたろ、そこにでもぶち込んどけ」 すると修羅伽は懐から札を取り出し鴉のクチバシに加えさせる。 「…短刀はどこにしまっておいたかな」 「髪切りに来たのに切るもん忘れるかぁ」 鴉の体が発光する。
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