全ての始まり

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私が席まで着く間ずっと目線が痛かった そして席に座る 『あの…宜しくね』 私は気まずいながらも隣の人に話しかけた 「……」 『……』 あっシカトー… 無駄にこの人に絡むの止めよう キーンコーンカーンコーン 先「これでHRを終わります」 先生が教室を出る 「ねぇ!私、西園寺由利(さいおんじゆり)!宜しくね」 「私は紀伊山エマ(きいやまえま)エマって呼んでね」 『宜しくね!』 由「棗ちゃんって可愛いよねー」 『えっ?そんな事ないよ』 エ「もう噂になってるよ?可愛い子が転校してきたって」 由「彼氏いないって本当?」 『私…そういう恋愛には昔から無縁でっ…』 2人は顔を見合わせる エ「でも英鈴に入ったら作らなきゃね」 『彼氏って作りたくても作れるものじゃないでしょ…』 由「この学園は1年生で恋人を作って卒業まで付き合う!そういう校則があるの」 『えっ…何それ…』 まさか…変わった校則ってこのこと!? エ「規則だから」 やっぱ…無理矢理にでも前の高校に通っておくべきだった! 特に思い出はないんだけど 入学して2ヶ月で転校だから… きっとみんなの記憶にも特に残らないままお別れなんだよね
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