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少しすると、中から人を抱えた大柄の二人組が出てきた。
それは劉備を抱えた閑羽と張飛だった。
二人は特に怪我はないが息切れをしている。
逃げるのに必死だった事がわかる。
孫堅達は必死に状況を聞くが二人は息切れがヒドく答えない。
閑羽達の息が静かになると閑羽達から話し出した。
「孫堅殿、兄者を看護隊に回して下さったことうれしく思います。
中では、董卓の奇襲により、我々の少ない軍隊は背水の陣で戦いましたが死者はますばかりで決闘になりません。
なので、我々は脱出を計ろうと、全武将で戦いましたが生き残ったのは我々だけで。
もう少しで脱出出来るところで敵の待ち構えです。弓が雨霰と降る中、弓を槍で払い、とうろうとしましたが、弓が兄者の足に刺さり、兄者は
「二人で逃げろ」
と言いましたが我々は兄者をせおい走りました。
その時です、呂布殿が援軍に来て下さり、我々は無事逃げれました」
孫堅は閑羽の話に、敵は全軍この中にいるかが気になった。
その時、曹操が言った。
「全軍、自分の小屋に戻れ‼
時間がない」
孫堅達も同感だった。
今は劉備の小屋を取り返すより自分の小屋を守る方が得策と考えたのだ
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