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いつものように学校へは一人で行く。
寝るには静かな時間の教室がいい。
7時半には教室に着くが誰も居ない。
親には早く出るのは勉強のためと嘘をつく。
さて、俺は鞄を机の横にかけて寝る体制に入る。
いつもなら8時半には秀が声をかけて来るが今日は来ない。
元気なかったの風邪だったのかなと思うことにした。
9時を過ぎても担任は来ず、教室は騒がしくなった。
どうやら他のクラスもそうらしい。
ガラガラ
「すまない…遅くなった」
担任の前野が入ってきた。
表情が青ざめていた。
「皆、落ち着いて聞いてくれ」
なんだ?神妙に…
俺も自然に身を起こしていた。
「早川、早川秀が亡くなった…これから全校集会を開くから体育館に集まりなさい」
「は?」
俺は、いや、皆が受け入れられなかっただろう。
突然のクラスメートの死って…なんだそれ。
体育館に全校の生徒は集まっていた。
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