プロローグ

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画家『白河 陸』。 俺の親父。 37歳、俺は高2、妹は高1。 いい大人だ。 でも、母さんのことをいまだに『湊ちゃん』と名前で呼ぶ。 厳しい時は厳しいけど、怒鳴られた記憶なんてない。 父親の威厳なんて全く感じられない親父。 それでも、俺にとって1番やっかいな存在。 絵に詳しくない人間でも、一度は名前を聞いたことがあるだろうこの国のトップの画家の1人。 世界規模でファンがいる。 だから当然俺にも目が向く。 『白河画伯の息子』と。 『白河画伯の息子はどんな絵を描くのだろう』と。
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