序章 赤き剣士と黒き魔導士

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「シャインアロー!」 フォルツは光の下位呪文を使った。 光の矢がジェラルド兵達に向かって飛んでいく。 「ぐわあああ」 フォルツはもちろん手加減はしたが、悪態をついていた兵士とその近くの兵士数人が店の外まで吹き飛んだ。 「貴様等!!」 それを見たジェラルド兵達は剣を抜きアルスとフォルツに一斉に向かって来た。 「おい、おまえさっき俺に何て言った?」 「いやあ、事の成り行き上さ」 「まったく。とっとと逃げるぞ」 そしてアルスとフォルツは店の窓を破り逃走する。 そしてしばらくの間レヴェンド大陸で逃亡を繰り返した後、船でゼルス大陸に渡り 今の状況に至る。》 「おい、なにが俺のせいだ、ほぼお前のせいだろ」 「まあまあ、細かいこと気にすんなよ。過ぎたことなんだからさ それに最初にふっかけたのはお前だしさ」 「そりゃそうだけど」 「だろー?やっちまったこと気にしてないで今は前を向いて生きようじゃないか」 勢い良く立ち上がるフォルツ。 「まったく調子のいいやつだな。まあとにかく村か町でも見つけて休むとするか」 アルスも腰をあげた。
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