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―翌日
先生「それじゃあ明日の球技大会のメンバーを話し合って決めろ~!」
「サッカー出たい人集まって!」
「ドッヂ出たい人いる~?」
龍平はとりあえずバスケ希望者のところに集まった。
「やっぱり中学の時バスケ部だった奴を優先だよな」
一人の生徒が言った。
「バスケ部だった人~?」
二人が挙手をした。龍平は挙げなかった。
しかし、挙手をしている内の一人が
「あれ?お前って……北部中の竜野じゃねえか!!?」
ちょっとビックリした顔で聞いた。
「まぁそうだけど…」龍平が答えた。
「知ってるのか?川野?」
もう一人の元バスケ部が尋ねた。
「知ってるなんてもんじゃない。こいつは俺の出身の南部中を予選で唯一苦しめた奴だ!」
「南部中!?」龍平が大きく反応した。
龍平の中学、北部中は初戦敗退だったがそのときの相手が南部中であった。
南部中はその年の県を制した学校である。
「そんなに凄い奴なのか?」
「あぁ、あの試合は今でも思い出す…」
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ダムッ!
「ほら、またあいつだ!」
「とめろ~!!」
キュキュッ!
「抜いたぁ!」
ザシュッ!
「また決まったぁ!これで30点目だ!!」
「誰だあの北部中の4番は!?」
「一人で南部中を追い詰めてるぞ」
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「…とまぁ、とにかく凄かったぜ。」
「こいつがいれば開成は強くなるぜ!!」
「いや、俺はバスケ部には入らねえよ。」
!!?
「バスケには少し飽きちまったよ。相手になる奴もいないし。それに全国はいけねぇよ。」
龍平たちがいる静岡県は常連高が毎年上位を占めている。特に、濱商、等星、飛鳥の3チームは特に強い。その中でも飛鳥高校は県大会8連覇中と強い。
龍平たちの開成も去年ベスト8までいったが濱商に20点差で破れている。
「…とにかく明日の球技大会は出るんだからみんなで頑張ろうぜ!!」
「おぅ!!」
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