はじまり

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―翌日 先生「それじゃあ明日の球技大会のメンバーを話し合って決めろ~!」     「サッカー出たい人集まって!」   「ドッヂ出たい人いる~?」    龍平はとりあえずバスケ希望者のところに集まった。 「やっぱり中学の時バスケ部だった奴を優先だよな」 一人の生徒が言った。   「バスケ部だった人~?」   二人が挙手をした。龍平は挙げなかった。   しかし、挙手をしている内の一人が 「あれ?お前って……北部中の竜野じゃねえか!!?」 ちょっとビックリした顔で聞いた。   「まぁそうだけど…」龍平が答えた。   「知ってるのか?川野?」 もう一人の元バスケ部が尋ねた。 「知ってるなんてもんじゃない。こいつは俺の出身の南部中を予選で唯一苦しめた奴だ!」   「南部中!?」龍平が大きく反応した。     龍平の中学、北部中は初戦敗退だったがそのときの相手が南部中であった。 南部中はその年の県を制した学校である。     「そんなに凄い奴なのか?」   「あぁ、あの試合は今でも思い出す…」     *******************************************************     ダムッ!   「ほら、またあいつだ!」     「とめろ~!!」     キュキュッ!       「抜いたぁ!」   ザシュッ!     「また決まったぁ!これで30点目だ!!」     「誰だあの北部中の4番は!?」     「一人で南部中を追い詰めてるぞ」     ********************************************************     「…とまぁ、とにかく凄かったぜ。」   「こいつがいれば開成は強くなるぜ!!」     「いや、俺はバスケ部には入らねえよ。」     !!?             「バスケには少し飽きちまったよ。相手になる奴もいないし。それに全国はいけねぇよ。」     龍平たちがいる静岡県は常連高が毎年上位を占めている。特に、濱商、等星、飛鳥の3チームは特に強い。その中でも飛鳥高校は県大会8連覇中と強い。 龍平たちの開成も去年ベスト8までいったが濱商に20点差で破れている。     「…とにかく明日の球技大会は出るんだからみんなで頑張ろうぜ!!」     「おぅ!!」
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