冷たき少女

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「…………迷ったかな?」  うん、完全に迷った。さすがクディス一のギルド。建物も立派だ。  そんなこんなで迷って角を曲がると急に人がぶつかってきた…………俺がぶつかったのかな?  「うわっ!?」 「っ!?」  俺とぶつかった人は同時に尻餅をつく。少し香水の匂いがしたから女性だろう。 「ごめん、迷ってて」 「……………」  ぶつかった相手はやはり女性だった。少女というよりは女性といったほうが合っている。そんな大人びた雰囲気をもつ少女だ。  少女は青く背中まで伸ばした髪をしており表情は無い。だが無表情でも彼女は美しいというに値する。それほど美人なのだ。 「お、おーい」 「…………」  少女は俺の言葉を無視し立ち上がりすぐ近くにあった部屋に入ってしまった。  なぜかはわからない。ただ本能的に俺は少女についていき部屋に入った。
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