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「おぉ、よろしくな。俺はジャック、この隊は隊長以外上下関係ないからそうかたくなんなよ」
これはテーブルを囲んで座っていた金髪の少しぼさぼさのロングヘアー男だ。
「僕はジェイ、よろしくね」
これはナイフをいじっている眼鏡をかけた坊っちゃん系の男だ。ナイフに何かを塗っている。………色からして多分毒だな。
「私はリュウだ。これからよろしく頼む」
これは片刃の剣、刀を手入れしている男だ。おじさん―――隊長とは違い髪は上のほうで結んでいる。服装は確か遥か東の島国の着物とよばれるものを着ている。
「そして俺が四番隊隊長のアルスだ。これからお前の実力を試させてもらう」
「え?いきなりですか?」
「当たり前だ。新人は必ずやることだ。まぁ入団テストに合格したんだからそれなりにできるだろうがな」
そう、このギルドの入団テストは意外に厳しい。それだけ規模が大きいからだ。そのテストに上位ランクで入団したのは皆知ってるらしい。
「じゃあ訓練場に行くぞ、さっさとしろ」
そう言うとジャック以外のみんなは部屋を出ていった。
「おまえ場所わからないだろ。俺が案内してやるよ」
よかった。みんな変わった人だと思ってたけどジャックはいい人みたいだ。
「あとさっきの女、この隊の紅一点、サヤってんだ。挨拶してなかったから一応教えとくわ。んじゃ行くぞ」
そう言うとジャックは俺を訓練場に先導してくれた
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