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ゴクゴク…
リリァは、ブラドーのジンを、一気飲みし始めた…
「あ…ああ…退避っ!逃げろぉっ!」
カーツは、リリァから離れようとする…
しかし…
時、すでに遅し…
ガシッ…
リリァが、カーツの頭を掴みあげる。
メキメキメキ…
「痛い痛い痛い痛いっ…リリァ!痛いっ…」
「うふふっ!カーツ…じゃんじゃん、酒よ…」
そう言うと、カーツの頭から手を離す。
「フゥ…死ぬかと思った…しかも、目覚めた…リリァが…」
ブツブツと言いながら、店内の奥から、酒の準備をし始める。
一方、トイレでは…
『どう思う?ブラドー…この炎の跡は…』
『知らねぇ…だが、間違なく…ガルムに関係する奴の仕業だろ?』
トイレの一角が、まるで炎に巻かれた様に、焦げていた…
『アイツが調子悪そうにしてたからな?何かあったとは思ったが…』
『ああ、予想通りだ!しかも、何かとんでもない奴が動いているようだ…』
ブラドーとヴォルフは、トイレであった異常な自体に気付き、色々と調べていた…
ザッ…ザザッ…余と戦わないのなら……
ははははははっ…
ブラドーが、トイレの思念を感じさせようとしたが…
『はぁ…分からん。やっぱり、ガルムに聞かないとな』
ブラドーが、ため息をつく。
『ああ…だが、今は何も出来ない…仕方ないな』
そう言うと、ヴォルフさんは…
『戻って飲み直そう…リリァには、悪いけど』
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