もう一人のデモノイーター?

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ソロモン王が、去った後… ガルムは、呆然と立ち尽くしていた… 「本当に…とんでもない事になったな」 そう言うと、しばらくしてから、店内に戻る。 『ガルム!終わったか?ほら…お前の分だ』 ブラドーが、グラスを差し出す。 今は、とても飲む気が出て来ない。 リリァは、俺の顔が青ざめている事に気が付いた様で… 「ブラドー!もう無理させちゃ駄目!!ガルム、先に帰ってなさい…私は、マスターとブラドーを連れて帰るから」 「すいません。ちょっと、疲れが出たみたいです…」 『そうか…仕方ないな…まだ話をしたかったが、ブラドーと飲むか』 ヴォルフさんは、少し残念そうに呟くと… 『ブラドー、マグナスで道案内を頼む…』 『はぁ…餓鬼じゃあるまいし?普通に帰れるだろ?』 「ブラドー…ガルムが迷子のプロフェッショナルって、忘れてたの?」 迷子のプロフェッショナルって… なんか、酷い言われ様だ… 否定は出来ないけど… 『分かったよ。マグナス…』 そう呟くと、ブラドーの影から、一匹の蝙蝠が出て来た。 『聞いての通りだ…ヨロシクな!』 ブラドーは話しかけると、蝙蝠は抗議するかの様に、キィキィっと何か話している。 『五月蠅い…酒のツマミにならん内に、行け…』 ギィッ!? 少し、呻く様に声をあげて、ションボリとガルムの前に飛んで来た。 「よろしく…マグナス」 ギィッ… あからさまに、嫌そうに飛んでいるが、案内してくれる様だ… 俺は、ヴォルフさん達に挨拶して、家に帰る事にした…
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