古びた缶

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「いッ…ぎゃああ!!」 ゴンッ!! 朝、坂道で鈍い音が響いた。 通り過ぎる人が、みんな見ている。 「また転んだぁ」 ひよりは膝小僧を抱えながらうずくまっていた。よく見ると、血が流れている。 「ひぃぃ!血!血ぃい!バンソーコー!」 ポケットを探るが見当たらない。 「どうしよ…ん?」 ひよりは小さなアンティークショップを見つけた。よし。入ろう!
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