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すると鏡の奥から白い服を着て髪を振り乱したおばあさんが現れた。目をカーッと見開いてKを見つめている。 次の瞬間おばあさんはKの方に顔をぬっと近づけてきた。 「やめろ!!」 思わずおばあさんの顔を払いのけようと手で鏡を押した。 と同時に腕がスーッと鏡の中に吸い込まれていった。 鏡の中のおばあさんはその手を掴むとニタリと笑い,いきなり引っ張りだした。 「助けてくれ――!!」 悲鳴をあげた時には,腕は肩の近くまで鏡の中に引き込まれていた。 GはKの腰に抱きついて必死で引き戻そうとしたのだがおばあさんの力は強く,ズルッズルッと引き込まれていく。 「なんとかしてくれよー!!」 という声を最後にKは頭から鏡の中に入っていった。 この出来事があってから,四階男子トイレの鏡は外されたということだ。
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