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「あ…っ」
彼女がいた。
そして、彼女と目があった。
─ドクン
心臓が波打った。
彼女は驚いた顔をしながら、たくやの方に近付いてくる。
後数メートル。
彼女の姿がハッキリ見える距離まで来た。
彼女はたくやの顔を見てゆっくりと口を開ける。
「─あなたは、私の事が見えるの?」
綺麗な声が耳に届く。
とても小さな声だったが、たくやにはハッキリと聞こえた。
この言葉の意味は理解する事が出来なかった。
見えるの?って聞かれても、見えるてるに決まっている。
だって今目の前に彼女が存在しているのだから。
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