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「あの…その」 たくやが問うと、何ですかと頭を傾げた。 「これから誰かと行く予定なかったら、その……俺と行かない?」 言い切った! たくやはフゥと聞こえないように、ため息をついた。 「……私と?」 「うん、君と!」 彼女は少し悲しそうな顔をした。 だが 「──だもん。うん、私も行きたい」 彼女の最初の言葉は聞き取れなかったが、行きたいその言葉でたくやは嬉しくなった。
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