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ミーン ミーン
夏の虫、蝉の声がいろいろな所から聞こえてくる。
「もう、夏なんだなぁ~」
あち~と両手をパタパタと扇ぐが、ぜんぜん風がこない。
クーラーを付けたいが、今は壊れているため使えない。
そんなクーラーを一瞥し、一階に降りることにした。
扉を開けると、自分の部屋より涼しいと感じた。
「あら、たくや出掛けてなかったの?」
「何で?」
目の前にはたくやの母が、お玉を持ちながら聞いてきた。
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