消えゆく花火とこの想い

５:００

「だって、今日はお祭りでしょう！いい若い者が、家の中でゴロゴロしてないで、たまには外に出なさい！」

言われてみれば、朝祭りの合図の音がしてたなぁ‥と思い出す。

「もう少し、暗くなってから行くよ」

暑いしと付け足して、冷蔵庫から麦茶を出した。

時計の短い針が五時を指した頃。

「母さん行ってくる」

気をつけてね。と後ろから聞こえた。