11人が本棚に入れています
本棚に追加
この人達が、さきの両親……。
なんで、初めて会った俺に、こんなに話してくれるんだ?
「あの子……逝く前にね。言ってたのよ……嬉しそうに」
“あなたに出会えてよかった。ありがとう”
俺はこの言葉を聞いた瞬間、涙が溢れてきた。
何だか、よくわからない。
胸の奥がもの凄く痛い。
さきに会いたい。
ドォン、ドォン
またこの時期がやって来た。
「たくやー!!」
一階から母の声。
暑い部屋。
壊れているエアコン。
夏、お祭りの日。
「行ってきまーす」
花火
隣を見れば、君が居るかもしれない。
また、一緒に花火を見よう。
君の顔
君の声
今でも忘れない
消えゆく花火とこの想い end
最初のコメントを投稿しよう!