消えゆく花火とこの想い

５:２６

行く途中に何人かが、おじさんの方を見て驚いた顔をしていた。

きっとこの人達も“たくや”何だろうなぁと思いながら、屋台まで行く。

おじさんはすごくニコニコとしていた。

「まさか、本当にたくやだったとはな！」

ガハハッと大きな口を開けているおじさんを見て、おいｯと心の中でおじさんにつっこんだ。

「たくや！たこ焼き買ってくだろ？」

「あ～…後で買いに来るよ。それにまだ、腹減ってないし」

「そっかそっか！また来いよ！絶対だからなｯ」

たくやはあぁ、と苦笑いをして歩き出した。