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仮面だなんて
知るわけないじゃない
京都と広島
当時は中学生。
出会ったのは、チャット。
逢った事がない。
声、すら。
ねぇ
僕に信じろって、言ったよね?
信じたよ?
世界中の誰よりも、君を信じたよ?
─いつか世界を治療したい。だから今は、目の前のお前を助けたい─
…言ってくれた言葉は、嘘なの…?
信じたよ?
家族以外初めて。
叫んだよ?
君に向けて、生まれて初めて誰かに向けて。
初めて、信じたんだよ?
その言葉も、全部
仮面、だったのですか?
─世界でたった一つの、空色の花が僕は好きだよ─
─アイツは萎れた醜い花に気付かずに、空色の造花だけを見てた。空色の花が好きだと言った。それは、俺じゃないのに─
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