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《大道寺雅樹side》
「秘密ってな、雅樹」
「隠す必要もないですね。警察に行って前にスリをした警官にバラされたくなかったら教えろと言ったら資料を持ち出してくれました。」
「雅樹ってどれだけ有り得ないんや!」
「雅樹君。卑怯だよ、それ。スリは犯罪だが恐喝も犯罪だぞ。」
「……雅樹、今度じっくり話し合おうぜ。」
僕は今の世界は腐っていると思った。
特に性犯罪なんか、犯人は皆死刑にすれば良いと思う。
若い女性の方が何倍も価値があるのだから。
出来るなら僕が始末したい。
僕が腐った世界からいなくなる日が来るとは思っていなかった。
そう……あの日までは。
あの日僕は力を得た。
その力を使えればこの腐った世界も変えられる気がした。
だから、僕はこの腐った世界をひとまず守ることにしたんだ。
腐った世界を正す為に。
力よ。僕に世界を正す道を示したまえ。
そのために選ばれたのだろう?
僕は、そう決めた。
【TO BE CONTINUE】
月光魅兎さん
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