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「それ」は状況が理解できないでいた。
なぜ自分は再起動したのか?
なぜ人間の子供がこの森にいるのか?
そしてなにより
『なぜ人間が物に対して、こんなにも満面の笑顔を見せているのか?』
困惑していると不意に少女が心配そうな顔で話しだした。
「あなた、大丈夫?こんなところに倒れてたから、てっきり怪我でもしてるのかと思って。声をかけてみてもなんの反応もないから、オロオロしてたら急に起き上がるんだもん。
わたし、ビックリしちゃった。」
そう言うと、また少女は笑顔を見せた。
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