一章 すべての終わり

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この世界は人の代わりに機械がすべてを行う。 日々の生活も労働も、この世に生まれてからこの世を去るまですべて、である。 人のすることは命令することだけだ。 そのため街に人の姿はなく、代わりに機械に溢れている。 仕事場に向かう物、買い物に向かう物、待ち合わせをしている物、新旧様々な機械がそれぞれの命令を忠実に行っていた。 しかし、そんな機械達も決して近付かない場所がある。 それは街と隣接するようにあり、また、空から境界線でも引いたかのように急に様変わりをしていた。
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