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「いらっしゃいませ!」
京介の店よりかなり狭いが、白を基調にしてありライトがブルーで綺麗な店だった。
席に案内されるとシステムの説明が始まった。
「初回は一時間飲み放題千円でそれ以降は一時間三千円。うちは永久指名制だから担当決めは慎重にね。とりあえず何飲む?」
誠くんが美樹と私に聞いてきた。
「麦焼酎~水割り~!」
美樹が答える。
「桜さんは?」
「同じものでいいよ」
「分かった!ちょっと待っててね。すぐ持ってくるから。」
京介の店は大きい。
そういう事は全てボーイがしてくれるがこの店はそうはいかないらしい。
慌ただしくホストが動き回っている。
「どう?好みはいそう?」
美樹が話し掛けてきた。
「う~ん…微妙?」
「かっこいいのいなさそうだね。あ!そういえば私の昔の担当もこの店に入ったんだったっけ。後で呼んでもらお。かなり顔可愛いよ♪」
「へ~♪期待しとこ」
やがて誠くんがお酒を片手に戻ってきた。
「おまたせ~!濃ゆさはどうする?」
「私薄め~」
美樹が答える。
「お前酒癖悪いもんな」
「うるさい!」
「桜さんは?」
「アタシ普通で」
慣れた手つきでお酒を作る。
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