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「誠~、前誠の店の上の店で働いてた竜は今日来てる?」
美樹が問い掛ける。
恐らくさっき話していた前の担当だろう。
「あ~来てるけど今ちょっとお客さんについてるから、後で顔出すように言っておくね」
誠が席を立ち、一人のホストに近寄る。
何言か言葉を交わして誠は戻ってきた。
「すぐに来るから待ってて」
私は何気なくさっきのホストを見た。
あどけない顔の可愛い感じの子だった。
その後どれだけこの日の出会いを悔いただろう。
どれだけこの日を呪っただろう。
もしもこの日竜が休みでいてくれたら…
どんなに後悔してももう戻れない…
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