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「桜さん、送り指名どうする?」
「送り指名?」
「今日見た子の中で一番いい子選んでくれたらその子が下まで送るから」
「それってどうしても選ばないといけないの?」
「う~ん、どうしてもではないけど…」
誠は口ごもる。
美樹が
「竜でいいんじゃない?」
「うん。誰でもいいよ。」
私が答えると誠くんは竜のところに行き耳元で何か囁き、竜は隣に座っているお客さんと言葉を交わしてこちらに二人で向かってきた。
「送り指名ありがとう。付けなかったのにいいの?」
竜は可愛い笑顔で言ってきた。
「あ~、うん。誰でも良かったんだけどね(笑)」
「それひどくない?(笑)」
私達四人は店を出てエレベーターに乗り込んだ。
小さなエレベーターで、四人乗ると狭い。
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