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「いらっしゃいませ~」
暗い店内に男の子達の声が響く
今日もまた来てしまった…
事務職をしている私はどうにかやり繰りして通っている。
この世界で言う「細客」だ。
「いらっしゃいませ。ご指名は?」
ボーイが声をかけてくる。
「京介で」
「はい。こちらへどうぞ」
店内の一つの席に案内される。
「お飲み物は?」
「焼酎を水割りで」
洋酒を飲めない私はお金もないのでいつでも焼酎だ。
「分かりました」
ボーイが静かに席を離れて行く。
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