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帰り道、惨めな気分を変えたくて美樹に電話した。
美樹は18の頃から夜の仕事をしている。
「もしもーし」
「ちょっとー聞いてよ!京介がさぁ…」
「アンタまた京介んとこ行ってたの?」
「だって京介が客の予定ゼロで来いって言うんだもん」
「もうさー行かないようにしたら?京介、桜に甘える一方じゃん?」
「う~ん…」
「桜、他のホストも見てみなよ。そういえば私の元彼が店変わって来てって連絡あったんだけどこれからいく?」
「そうだね~なんか飲み足りないし、行く~」
「じゃあ私先に店行ってるから近くまで来たら電話してよ。元彼と迎え行くから」
大体の場所を聞いて電話切った。
教えられたビルに着き美樹に電話する。
「着いた」
「4階に上ってきて~入口すぐだから分かると思うよ」
「は~い」
エレベーターに乗り込み4のボタンを押す。
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