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・・・やっぱ購買のパンは焼きそばパン以外カスだわ。
教科書を立ててこそこそとコロッケパンを頬張りながら力石青一(17)は考えた。
ちなみにただいま青一は授業の真っ最中である。彼に言わせれば、授業中に食べること寝ることに意味があるのだそうだ。
ﾁｸｯ・・・
「？！」
突然横腹に刺すような痛みを感じて、青一は静かに悶絶するという芸当をやってのけた後、横を見た。
「・・・」
そこにはｼｬｰﾍﾟﾝ片手に鬼の形相で彼を睨む幼馴染み、矢田なつみ(18)の姿があった。
・・・忘れてた。昨日席替えで隣こいつになったんだった。
なつみは幼い時からの腐れ縁で、何かと青一につっかかってくるという、まぁどんな漫画にも一人はいそうなキャラである。
しかし青一はそんな強気な幼馴染みに屈さず、顔をしかめたあと舌を出してみせ、パンの続きを楽しみ始めた。
幼馴染みだからってうるさいわ・・・
ｶﾞﾀｯ
「先生。力石君が教科書の陰でパン食べてます」
あーうるせーなーもー・・・・・・・・・・・・・・・はぃ？
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