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仕事が終わって帰宅し、自宅のベッドに倒れこんだ春乃の気持ちは、未だ暗い方向にしか向かなかった。   ・・・何でアタシこんな楽しくない生活続けてんの・・・?   彼女は、容姿に恵まれており、人付き合いのうまい性格もあってか、学生時代は、恋愛、部活、行事と、毎日を充実させていた。しかし、何の構えもないまま「社会」に放り出され、毎日を楽しめないでいる。   ・・・窓の外から聞こえるのは、学生達の笑い声だろうか。 自分にもそんな時があった、と懐かしく思えて。   いつものように高校のアルバムを手にとって眺めてしまう。   こいつ・・・元気かな。 こっちの子は留学したんだっけ? この子・・・仲直りしてないな   様々な思い出が頭をよぎり、その思い出達に浸っていると、いつの間にか夕日は沈んでいて。   電気を消して窓に近付き、暗闇に包まれてみる。   何故か暗闇がとても冷たく感じて、涙が一筋、流れた。   夜空にも、星が一筋、流れた
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