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「つまり……おまえがスリで院長さんの薬代を稼いでるのか?」
「そうだよ!あのバカ領主のおかげで、普通の大人でも自分達が食っていくのがやっとだ。孤児院に寄付する余裕なんてないし、俺達みたいな子供が働いても、まともな収入が得られないんだ!」
「…だからと言って、盗みはいけねぇな」
「アンタみたいなヨソ者にわかるか!今の孤児院の状況を知らないから言えるんだ!なんなら見に来い!」
と言って、シキはナユを連れてスラム街の方へ走って行った。
「あっ!待て!」
マークは急いであとを追った。
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