ヒュウ編 わがままな依頼者

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_その頃ヒュウは山賊達を次々と倒していた。 30人近くいた山賊達も残り5人だけとなっていた。 「…クッ…まさかたった一人でここまでやるとは…」 「ハァ…さすがに、この人数はきついな…」 ヒュウは槍を地面に突き刺して体を支えた。 そうしてると一人の山賊が、兄貴分に耳打ちした。 その瞬間、兄貴分は「ニッ」と笑った。 「?」 「ハハハ、おいガキ!どうやら俺達の勝ちのようだな!」 「何だと!?この人数だけでまだやる気か?」 「いや、俺達の親分が、てめぇの連れの女を捕らえたそうだ」 「!!!」 「取り返したきゃアジトへ来い!…野郎共、ずらかるぞ」 「ヘイ!」 兄貴分の合図で、山賊達は逃げていった。 「待て!…あのクソアマ~面倒事増やしやがって!首都に着いたら、多額の追加料金請求してやる!」 など、愚痴を洩らしながらヒュウは山賊達のあとを追った。
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