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しかしウェイがHead-Townにいないという根拠はない。
Smoke-Townに来たという噂は当てにならないかもしれない。
今はウェイを捕まえることも大事だが
必ず大きな何かがある!
クラウスは部下のヘンリと愛用している警察車両でHead-Townに向かった。
まだ昼。
この辺りは田舎なので砂漠や岩石でできていてなにもない。
風景は茶色一色。
あるのはガソリンスタンドやサービスエリア。
停まっている車はだいたいポンコツ。
SmokeーTownとHeadーTownの距離はそこまで遠くなかった。
「そろそろ見えてきたな‥HeadーTownが‥」
クラウスは横でヘンリが寝ているので一人で喋っているような感じだった。
クラウスは車を止め、エンジンを切る。
「おい起きろ!着いたぞ!」
ヘンリはびっくりしながらよだれを拭いた。
「久々のHeadーTownだが、確かに‥誰もいない。」
クラウスが最後に来たのはまだ幼い頃だった。
彼は運転席から辺りを見渡すが‥‥誰もいない。
薄暗く気味が悪い。
「なんか不気味ですね!」
ヘンリはやけにワクワクしていた。
「遊びじゃないんだ!
銃の用意はできてるか?」クラウスは自分の銃を確認しながら言った。
「‥バッチリですよ!」
ヘンリは変に目を輝かしている。
(‥‥足手まといになるんじゃないぞ小僧)
クラウスは嫌な顔をしながら車を降りる。
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