序章

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そんなわけで私はやっと長い坂道を登りきった。                 そしてしばらくして学校の体育館で入学式が始まった。   私は入学式中、新しい学園生活に不安や期待を膨らませているわけでもなく壇上に立って長い話しを続ける校長の話しを受け流しつつただ真顔でパイプ椅子に座っていた。           そうしている間に退屈な入学式はつつがなく終了。                   そして教室にこれから嫌でも一緒になる奴らとぞろぞろ入ってきた。         担任は石碕と名乗る歳は30半ばの国語教師。 彼は自分の担当教科、昔自分は野球部であった事、自分の自慢話しを永遠と話し続けた…。         あまりに普通で平和すぎる……。     だがこれでいいのだ これが私が望む学園生活。                 願わくばこの平和が三年間ずっと続きますように…。
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