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ザザ‥ン──────
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結花が急に僕にすがりついてきた。
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「拓ちゃん‥‥拓‥‥‥‥怖い‥‥怖いよ‥‥」
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結花がなんだかおかしい。
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「どうしたんだ結花!!!おかしいぞおい!!!」
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「目が‥‥‥目が‥‥拓ちゃん‥‥。」
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そのときの僕はただ‥彼女を強く抱きしめることしかできなかった。
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数歩後ずさり、僕の顔を記憶に焼き付ける結花。
結花は必死に僕の存在を確かめてた。
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僕の頬を自然と涙がつたう。
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でもそれでも、必死で笑ってた。
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結花の目に最後うつる僕が、泣き顔なんて嫌だから‥‥
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