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この前からもう目が見えなくなってしまった結花のために、僕は仕事をやめてずっと付添っていた。
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母に事情を説明したらお金のことは親に任せてとにかく結花を大切にしろ、と言われたのだ。
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今の結花は、何も自分ですることができないために、ただただ僕に謝っている。
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「仕方ないことだ。」
と言っても、
「ごめんね。迷惑かけて、拓ちゃん。」
といつも言う。
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なぜか僕は悲しくなって、自然と涙が頬を伝う。
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いつも声を押し殺して僕は泣いていた。
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