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途中、クラスメートに声をかけられたけど、傘を借りるのも悪いし、そのまま走った。
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と‥‥
「仲多くん‥!」
この声は‥
振り向くと瀬見がいた。
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さっき弘からの話をきいたこともあって、そのまま走り去りにくかった。
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彼女は鞄からもう一つ傘をとりだし、僕に渡した。.
「これ、予備の傘なの。だから一緒に帰らない?」
「え‥‥?」
「こないだ、話できなかったよね。やから、なんか自己紹介みたいなのしてよ。」
なんだか緊張する僕。
「えっと‥‥みんなからは拓ってゆわれてるんだよ。よろしくな。」
彼女はそれをきくとうれしそうに笑った。
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そんな他愛ない会話をしているうちに僕達は僕の家の前にいた。
「あ‥‥僕 ここだから‥じゃあ。」
「うん」
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