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そうして無事に期末も終わり、夏休みに入った。
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今日も結花の家で一緒に宿題をしている。
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兄弟のことが気になっていたからきいてみた。
家にはいなさそおだけど、もしかしたら結婚しているかもしれないと思ったから。
「なあ‥結花って兄弟いるのか?」
「ん━━いる。けどね、目ぇ見えないんだ。だから、施設に入ってるの。」
なんかすごい悪いことをきいてしまった感じがして慌てて謝った。
「ごめん!でもなんで‥?事故‥?」
「ううん‥恋したから‥」
相変わらず結花は宿題に目を落としたまま、ぼそっと言った。
「えぇぇ!!!?」
「嘘だよ。もー拓ちゃんたら馬鹿じゃないの?」
やっと顔をあげた結花と僕は笑いあった。
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‥‥けど‥この時の僕はそんなこと全然わからなかったんだ‥‥
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