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街はいちゃいちゃしたカップルでごった返していた。
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プレゼントを2つ買って病院にもどった頃には予想通りすっかり暗くなっていた。
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僕は結花のケータイに電話した。
「‥‥‥ん━━もしもし。今起きたとこだけど拓ちゃんいないからビックリしちゃった。どこにいるの!?」
電話してよかった‥
起きてくれないと意味ないし。
「あのさ、今病院の外みてよ。雪ふってるから。さっきみたいってゆったまま寝ただろ?」
「そうだった。ごめんね。」
「いいから見ろよ。最高の雪景色だから」
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結花はケータイを持ちながら窓をあけて外をのぞいてみた。
‥とそこに何かチカチカしたものがある。
前より更に分厚くなった眼鏡をかけてよくみてみると雪だるまの形をしたライトをかかげて笑っている拓ちゃんがいた。
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「拓ちゃん!!!」
「ビックリしたか!?」
「うん、すんごいうれしい!!!最高の雪景色!!!ありがと。」
「ど━せ雪景色みるんなら最高じゃなくちゃ」
「そ━だね。ありがとう」
「待ってろよ今行くから!」
「うん!」
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僕は電話を切り、彼女がまつ病室へと走った。
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