卒業

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「もぅこんな暗くなってきたなぁ‥そろそろ帰るか。」 . 「‥うん♪」 . . 僕と結花は薄暗くなった図書室を後にした。 . 職員室に寄ってみると運良く担任の尾山がまだいた。 . . 「おぅ!どうしたんだお前ら!まだいたのか!?」 . 「はい‥‥。あの、学校出る前に先生に会いたくて。」 . 「ど-したんだ!?」 . 「あのっ。今までお世話になりましたっ!!ありがとうございましたっ!」 . 頭を下げる僕と結花に担任はビックリしたが、取り戻し、 「おうっ!わざわざ来てくれてさんきゅ-な!仲多!しっかり頑張るんだぞ!瀬見!目、大丈夫か!?無理すんなよ!‥じゃぁな!!!」 . 「はいっ!」 「ありがとうございますっ!」 . . そう別れをつげて僕たちは思い出がつまった校舎を後にした。 . しっかりと目に焼き付けながら‥。 . . 振り返ると尾山が大きく手を振っていた。 . 僕たちも振り返し、尾山の姿が見えなくなると前を向き明日へと歩き出した‥
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