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「ただ今ぁ-。」
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「遅かったじゃない。お帰り。明日からは向こうで結花ちゃんと暮らすんだからね!しっかりしないと!」
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「あ-うん。」
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正直なところまだ実感がない。
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「あ!お祝いでお母さん張り切ったから食べよっか!」
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母の言う通り今日は豪華だ。
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鯛や刺身や蟹に母自慢のオムライス、ハンバーグ、シチュー‥などなど。
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全て僕が好きなのばかりだ。
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明日からマンションに住み母の手料理が食べれなくなるからと、腕を揮って作ったのだろう。
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こんな時になって母の優しさが身にしみる。
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今までで最高の食事をたらふく腹に流し込み、いっぱいになったところで僕は部屋に戻っていった。
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