─序章─

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岳「おー飯じゃ飯じゃ!!」 全ての食品が並び終えればそれぞれの座布団に座り 「「頂きます。」」 手を合わせ食前の言葉を口にすれば、それぞれ好きな様に箸を進め食べ始めました。 ─食後─ 早「ふぅ…じゃぁ最後のメインディッシュじゃよ。お爺さん。」 果物包丁を持った早苗お婆さんが、岳足お爺さんに目を輝かせながら話し掛けます。 岳「おぉ、おぉ。美味そうな桃じゃ早く食べたいのう。」 今にも涎が出て来そうな顔で早苗お婆さんの行動を見つめています。 早「はいはい、お爺さん今切りますからねぇ。」 キラリンと光った果物包丁を勢い良く早苗お婆さんは降り卸したぁ!! ──プツッ… 真っ二つに割れた桃の中(右半分)に小さな赤ん坊が居るでは有りませんか。 大きな口を開け雄叫び否産声を上げています。 赤「うんぎゃぁおんぎゃぁ!!」 早苗お婆さんが手を差し伸ばし抱き上げると、一瞬泣きやむも直ぐに声を上げ始めました。 早「あぁ、ヨシヨシ、そうかいそうかいお腹が空いたんだろう?」 と声を掛けながら桃を一掬い指で取り、赤ん坊の口元に当ててやればちゅうちゅうと手に吸い付いて来るではありませんか。 余程お腹が空いていたのでしょう
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