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「ルビー落ち着いて!大丈夫だょ!ほら見てごらん」レノに言われ私は恐る恐るドレスを見た。しかし先程あったはずの手形は綺麗さっぱりなかった…
「な…んで…」
「恐怖は新たな恐怖を呼ぶ…怖いと思うから幻覚がみえちゃったんだよ。」
静かにレノが言う。
「いつまでもここにいる訳にはいかないしとにかく後少しだし城へ一気に行ってしまおう。いいかい、るびー。何があっても振り向かないで走り続けるんだよ」「ぇえ。わかったわ」
レノはぎゅっと強く私の手を掴み静かに深呼吸する。「行くよ」
そう言ったと思うと私を引っ張りながら物凄い早さで掛けていく。私はレノのスピードに着いていくのに必死だった。
公園を抜ける一本道を行くと大きな崖?のような所が見えてきて崖を上る螺旋状の階段が見える。
道にはぽつぽつ明かりがあるようだけど公園よりは数が少ない。
私達は一気に駆け登る。
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