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走っている途中何度か足を引っ張られたり声が聞こえなりしたが私はレノの言い付けを守りただひたすら上へと走り続けた。
長い石段を上りきるとそこには青い古ぼけた古城があった。その古城はボロボロになっているもののその城自体の美しさを失わず青く妖美に輝いて見えた。
私達は真っ直ぐその城の中へ駆け込んだ。
大きな蒼い扉を入るとレノはすぐに錠をかりブツブツと呟くと光りに包まれた。「ふぅ…結界を張ったからもう大丈夫だよ。」 そう微笑むレノを見ると私は緊張がやっと解けた。 あらためて城を見ると中は広く吹き抜けになっていて奥には螺旋階段があり天井のステンドグラスが外は暗いのに電灯に当たりきらきらと美しい。
城の外ではまだ雨の音が響いている。なんだか雨の音は今まではなんだか怖かったけど今はポロンポロンと優しい小守歌に聞こえる。「今日からここをテリトリーにしよう」
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