Memory1

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「―…」 私は腰を抜かしてしまい立てない。それに体も限界が近いのか声も出ない。 少年は自分のフードが取れている事に気付いて慌てて被りなおした。私がさっき見たのは横顔だったからきちんと顔を見る事が出来なかった。しばらくの沈黙。「―普通気持ち悪いよね…こんな青い目に青い髪…しかも青い文様なんてさ…」そう言った少年の声はなんだか淋しいそうだった…。「でも僕等はこうでもしないと魂を自分の元に繋ぎ止められない…皮肉だょね」なんだかとても私は少年の声を聞くのが辛かった。 ―私の息が粗いのに気付いたのか少年は近づいて来て「とにかくアレをまた呼ばれたら切りがないし僕が傷を消してあげる―」 そして少年が私の腹の傷口を撫でるとみるみる痛みが消え、跡形もなく傷は消えていた。 「―これでよし…アイツらも来ないはずだ。ところで君はなんでこんな所で倒れていたの??」 「わからない…私記憶がまったくないの…」 「―僕等みたいになんらかの事故に巻き込まれて魂と身体が離れてしまってここに迷いこんだ…のかな…」少年は少し考えて言う。 「僕等みたいにって…あなたは何者…?そしてさっき私を襲ったピエロも」
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