Memory1

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レノと名乗った少年は奥の部屋へと姿を消してしばらくすると人形を数体抱えて帰ってきた。 「ぅわぁ―」 思わずため息が出るほどその手に抱えられていた人形達はとても色鮮やかでどの人形もとても美しい。 「君のお気にめした人形はいたかな??」 私は一つ一つ人形を見ていく。これから一次的とはいえ自分の体になる人形だ。その中の一つの人形が私の目に止まった。 その人形はふわりとしたピンク色の髪に赤い目でひらひらの可愛いドレスを着ていた。私は直感で感じた。「私この子にする」 私はその子を抱き上げる。「では契約の証に目を閉じてその子の手にキスして」私は言われた通り目を閉じ白い人形の手に口ずける。すると人形の手に先程レノの体に浮かんだ紋様と同じようなものが浮かんだ。 そして私はゆっくり目を開けたまたま目の前に置いてあった等身大の鏡をみた―ふわふわのピンクの髪に赤い目。その目の下には紋様が浮かんでいる。 私は完全に人形に入った。「名前がなぃと不便だね…赤いからルビーはどぅ?」「ルビー…」 なんだか可愛らしい名前。「ぁりがとぅ…」 私は微笑んだ。 「ぁ…初めて笑った」 レノは嬉しそうに言う。 とにかくこれで一応なんとか命が
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